誰かのために 生きられない                反省なき五十路男の迷い酒

反省するなら猿でもできる。しかし動物はパブロフ的に学習はできるけどわざわざ愚行の輪を重ねるようなことはできない。無駄と知ったことは繰り返さないのが本能の道だろう。あかんとわかっていて再度際再度と間違った道を歩むのは、形而上的思考ができる人間だけに許された特権かもしれませぬ。


先週木曜の夜、台風12号の余波で「特急しらさぎ」が遅れまくり、さらに乗り継ぎでJRの悪意(?)によって米原で小一時間も強制半固定の憂き目にあってカリカリしながら大阪へ入った。後輩たちを2時間も待たせてしまった。10時ごろにスタートして2時前まで飲んで、朝はきちんと二日酔いでゴルフ場に向かった。クルマの中が酒臭かっただろうなあ。


北六甲GCにて。微妙にOB杭の外側に落下するティーショットに、カップのヘリで止まるパッティング。ここんとこ好調だったから、上位後輩に良いとこ見せようとして、結果的にピエロを演じることになってしまいましたね。夜は後輩甘木君と福島区で激辛にして激ウマの中華を喰い、さらにカラオケスナックで深夜まで熱唱。3時前にはホテルに帰ったような。


翌日もまたゴルフで、こちらはホームコースの三田ゴルフクラブ。前夜のご乱行がたたって、大いなる二日酔いにくわえて、始終下腹部から突き上げてくるモノがあり、幾度となくトイレに駆け込む始末。ラウンドの前夜に辛いモノ・ニンニクの強いものは厳禁なんだけどな~。腹筋を引き締めて、更に括約筋も大いに引き締めてのスイングなんでどうしても手許の動きが早くなり、ダフリぎみのショットを連発。ラストの18番ショートではティーショットを2打連発でOB。いろんな意味で有終の美を飾れず。無念。


私の華麗なるドライバーショットです。この時は右に引っ掛けました。レフティーなんです。クラブの種類は少ないし高いし。ゴルフショップでクラブを物色していると、左利きというのは一種の被差別民だと思う。コースレイアウトも大体右利き向けだしね。レフティでシングルの先輩に聞くと、とりわけても左のフェード打ち(私がそうなんだ)はゴルフをやる上で決定的に不利だそうで。


私が御幼少のみぎりはこんなかんじだったらしい大阪駅周辺の某所で、ゴルフ仲間の何樫君たちと酒杯をあげる。ああ玉杯に花受けて。かすかに戦後の香りがする世代同士、懐メロでもりあがるのなんの。昭和ロマン歌謡を唄いまくって、気が付いたら午前5時でございました。


昼前に起き出して、ホテルの地下にある「竹葉亭」で鰻丼。ちょいと体力をつけようと思いましてね。大阪へ行くといつも「魚伊」の関西風長焼きを食べるけど、たまには江戸風も良いかと。値段だけあってとてもおいしゅうございました。でもわたしはやっぱり関西風のほうが好きかな。


ああ酒は涙か溜息か。肝腎なことを最後に持ってきたもんだから、3連休の最後は揉める話で終わってしまった。独りで生きてくしか仕方ないんかなあ。いつも身勝手な悦楽主義者は人を大事にするには向いていないらしい。ホテルに戻れずしばし北区福島区をさまよって迷い酒。演歌を聴きながら。翌日は営業会議なのに杯を重ねてしまった。


酔い覚ましにこんなもんをかっこんで会議に臨めば、めずらしく役員からおほめの言葉を頂いたりして。世の中分からんもんです。ささやかな昂揚と、前夜から引き続く気分の低迷と。こんなときに酒に頼るとロクなことはないので、しばし禁酒をすることにした。営業上の必要がないかぎり当分はアルコールをオフにする。ってまだ2日しかたってへんけど。はてさて、お猿さん以上に反省できるか。それとも形而上の世界で自分をだましてさらに堕落するか。


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