脳天気なのか。毎日新聞。

日曜日だけ、毎日新聞を買いに出ます。書評欄と西原理恵子の「毎日かあさん」が楽しみだから。評者の選択といい各書評の文章の出来といい、中央紙の中では白眉だと思う。何度も言うけど。しかし今週だけはねえ。新聞社としての見識を疑いますね。内容はともかく。


「この人・この3冊」は筒井康隆でそれはそれで好きな作家だからいいんだけど、紹介した3冊のうち2冊が絶版品切れってどうよ。読みたいと思っても手に入らない本を紹介する書評って。単なる読者いじめにしか受け取れんがね。それとも公式に入手できない本を手に入れるのがファンってもんだろう、悔しかったらさがしてみな。ってことなんですか。


私が毎日の書評欄を気に入っている最大の理由が、評者に丸谷才一がいることなんだけど。当代随一の碩学に文句を言うようでなんやけど、大衆新聞で紹介する本の値段ですか?6820円が。さすがにアマゾンに発注するのが躊躇われましたね。大野晋だから日本語タミル起源説が絡んでいてマジ面白そうだけど。


ハドリアヌス帝は帝政ローマ五賢帝のひとりといわれる。治世21年のうち半分は帝国の「現場」を飛び回っていた。行った先々でインフラ整備にはげみ、パックスロマーナの礎を築いたエライ人。日本の徳川歴代将軍でいうと二代秀忠みたいなもんか。でもこの本も5670円は高いよね。共同配信らしい北日本新聞の書評欄はおおむね2000円までの本しか紹介しとらんよ。


これは欲しい、今すぐにでも欲しい本である。新約聖書にある4つの福音書(マタイ・マルコ・ルカ・ヨハネ)を新たに日本語訳したもの。聖書の舞台である紀元前の中東で、会話文を現代日本の方言にしているのが画期的で。当時のイスラエルは中東各地から人が集まる、一昔前の上野みたいなもんだから、東北弁あり関西弁ありで12使徒が勝手にしゃべくりあっていたりする。絶対欲しい。なのに書店でもアマゾンでも買えなくて出版社に直発注するしかないって。大新聞社としてその対応はどうなのよ。

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