コドモの国

不景気か?
不景気だ。
赤玉ポートワインを飲んでいるかネ?
飲んでない!
そうだろう。

出た オラガビール。 飲め オラガビール。

メディアとりわけ広告が元気でないと世間まで活力を失う。片岡敏郎の強いコピーワークは世紀をまたいでいまだにその活力を失わない。つまらん日常を送っていても、やるなこいつ元気だなと思わせる言葉があると、ひとつ頑張ってみるかと腰を上げる気分になる。

あらゆる場面でホンネが語られることが減少し、クレームを恐れて回りくどい表現や言い逃れを忍ばせながら、文脈を複雑化させる。自己責任を明確にせず、とにかく言質をとられることを異常に怖れる。嫌な風潮である。

献金問題における首相の答弁は、秘書関係者に罪を擦り付ける卑劣さは政治家に特有の責任回避なのかも知れないけれど、冗長な言い回しと論理を細かくすり替えながら基本的問題から逃避する態度に、幻滅を軽蔑を覚えずにいられなかった。

きっと子供の頃にいじめられっ子であったことがあるに相違なかろう。

誰にも嫌われたくなく、全方位にご機嫌を取るものは、やがて全方位から石もて追われるものである。そんなに人気者であることに固執するなら政治家をやめて宗教家にでもなるがいい。        



            
     
師走の富山市内

市内各所にこうやって塩引きの鮭とか鰤を干す風景か見受けられるようになった。いっぴきの鮭・鰤をあがなって、家族全員で余すことなく食べきってしまう正月。じつに豊かさを感じさせてくれる風景である。大振りの鮭がだいたい6500円。鰤は12000円。

本場に来ればおいしいものは正しく美味であるけれど、決してお安いものではない。でも、美味なるモノにはそれなりの対価があってしかるべきではないか。何でもかんでも気楽な値段で求められる社会は、実は商品をリレーしてきてくれる人々への報酬を値切って貧困を再生産する社会でもある。
モノに対してキチンとした値段があることがオトナの共生である。

                                                                   

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