閑中閑あり

この暑中に、八日間でゴルフ3ラウンドなる暴挙に出たため、さすがのタフマンも疲れ果てたと見えて今日は自主的に夏休みとした。起き出すぶんには抵抗がなかったものの、どこかに疲れの芯を感じたので、とっとと休むことにしたのである。

昨夕に大阪出張から戻ってきたのだけれど、サンダーバードの車中にも帰省と思しき家族連れが多く、世間は徐々に盆休みへと突入しつつあるようだ。

部屋の片付けなどしなければならんことが結構あるにも拘らず、本日は休養が主眼なので床のホコリなどは看過する事にした。洗濯と食料品の買出しだけはかろうじて実施。あとは久世光彦と関川夏央をソファーにもちこんで、野球中継を聞きながら、だらだらと読み進むばかりである。

ところで、世間様はこの金曜から正式?に盆休みとなり、列島はトランスヒューマンスの渦となるのだが、私はずっと仕事である。周囲からは「怠け者の節句働き」といわれる。そのとおりだと思う。



台風4号の影響なのか、雲行きが不穏である。雨が降り出す前に買い物から帰ろうとしたのだけれど、しっかり降られてしまった。細かく強い雨に濡れながら、眼鏡の奥の眼をしばたかせつつ、よろよろと自転車を漕ぐ初老の男というのは、しかし絵になりませんねえ。貧困と落魄を感じさせるものがある。ここ越中にあっては、いかに近所の買い物といえどクルマに乗って出かけるのが定法である。いいトシこいて、ママチャリを漕ぐ男など、ホームレスと同様の生活レベルと判断される。

見栄っ張りの私は、こういう時に本気で免許を取ろうかと思う。50の手習いである。




近所の大阪やスーパーで見かけた摩訶不思議な物体「おしょうらい棒」。ちょいとライトな松明といった風情である。家に帰ってネットで調べたところ、お盆に先祖の霊を「招来」するために、夜、これに火をつけて川のほとりや田んぼのあぜ道を歩くのだとか。石川県東部から富山市にかけての風習だという。うちの近所のいたち川遊歩道でもやるんだろうか。





いたち川べりの遊歩道である。自宅前を流れる松川もそうであるけれど、川岸に手すりの類がなく、水面のすぐ近くまで寄っていくことが出来る。「キケン!」とか「水遊び禁止」などという野暮な看板も掲示されていない。水に落ちるも溺れるも自己責任である。過保護にすぎるわが国ではめずらしいと思う。英断である。





川沿いの蕎麦屋「つるや」。平均年齢80歳以上のスタッフで運営されている。コシが強いというか、まるで杉箸を呑み込んでいるかと錯覚せんばかりの固い蕎麦をだす。客の平均年齢も後期高齢者が主体なのだが、並盛りであっても大阪の蕎麦屋なら大盛となる量を出している。それを爺様婆様が平気で平らげている。御年50才の私でも喉につかえそうな固麺を易々と片付けているあたり、越中のお年寄りは格別に喉が丈夫なのかも知れない。

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