ヤキメシの丸かじり

今日のお昼はどういうわけか「ガッツリ喰うぞ」って気分でして。会社の胃袋怪獣・越中の食欲魔人こと、Rice-Fence君(以下R青年と略す)から「お昼行きませんか、ちょっとクルマで」とお誘いを受けた瞬間に一平飯店の大盛ヤキメシが頭に浮かんだのでした。White-River部長(以下W部長)も同意してくれたので、千石町商店街を目指すことに。




三人の勇者が揃ったのである。それぞれがヤキメシに取り組むのもいいけれど、こうなればヤキメシを柱にして、名物の肉ダンゴをからめてさらにあと二皿くらい注文しても大丈夫とみました。鳩首会談の結果、「ヤキメシ大」「肉ダンゴ」「ピーマン肉いため」がただちに発令される。どっかの国の首脳部とちがい、われわれは即断即決をモットーとするんである。ビジネスの大原則。




どう考えても一番手間がかかりそうな肉ダンゴが最初に到着。何とも時空の原則を超えた調理手順には、重力場と時間軸を自由に操るガニメデの優しい巨人が裏で手伝っているとしか思えまへん。甘酸っぱいあんに覆われた、小惑星イトカワのごときダンゴの旨いこと。




真打登場であります。巨大ヤキメシ。コメ一合半は使っとるやろなあ。大ぶりに刻んだ焼豚とツヤツヤのメシ、濃いめの塩味がたまらん。多摩蘭坂やね。我々の後ろに常連のフランス人二人連れが到着して、このヤキメシ大がふたつ発注される。「モンペとクワ」「セ・シボン」「ダーバン」などのフランス語会話が聞こえてまいります。よう喰うねんなあ、異人。日本男児として負けておられません。R青年もまだまだイケそうな表情なんで、追加注文「焼キソバ!」。




ピーマンと肉炒めが来る。R青年と私の間では「レバニラなんかもいいねえ」という逡巡もあったのだけど、神州清潔の民を自称するW部長に却下されてしまった。しかし彼とは昨夜1時半までビール焼酎紹興酒に日本酒さいごにウィスキーまで飲んでいたのに、二日酔いの影もないこの食欲。たがいにまだまだ若いのうと納得しあう。




うっすらソース味の昔懐かしい焼キソバ。三人で四皿をきれいさっぱりと平らげて。まあ全体の5分の2はR青年の屈強な胃袋に吸収されたんだけどね。

そうそう、今日の食欲ビームがヤキメシに集束されたのにはもうひとつ訳がありまして。昨日一緒だった大阪本社のへいぴょん様が、今日ツイッターに堂島名物「鶴のす」のヤキメシを写真入りで投稿していたんですね。あの写真を見た瞬間に私の食欲中枢が「ヤキメシ大」へとゲルドルバ照準されてしまったのでした。





懐かし~な~。来週大阪へ行ったら絶対に喰ったるねん。今日からタバコをやめようとか、今夜は酒を抜こうとか、そういった二流どころの決意とちがって、こういう発心はほぼ間違いなくたっせいされますね。俺は食い意地に生きるオトコなのサ。

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