低空飛行の年明けでございます。

辰年の新年、御慶を申し上げる。昇竜のごとく人心および景気など、ほむら立つことを願うことはなはだし。旧年はいろいろ突き落とされるような気持ちになることが多すぎました。私などとどめの年末に扁桃腺炎で寝込んでしまい、39度3分の熱でのたうち回る始末。
最初に処方された抗生物質が「クラリス」でした。雑菌の感染とかにはいいクスリなんですが、扁桃腺炎にはどうなんでしょう。熱冷ましのボルタレンと併用したけど、熱はちっとも下がらん。単純な感染症なんで、抗生物質さえミートしたら一日待たずに熱は引くはず。それでも3日経って38度から下がらんし、もらったクスリも底をついたので再度医者へ。


たぶん70才オーバーとおぼしき老先生に「あの。熱が下がらないんであの。クスリ変えて頂くってのはどうなんでしょあの」とお願いしたところ「ミノマイシン50」を投与されました。あの先生あの。ミノマイシンって細菌性のニキビとかには使うみたいですけど。


せめて画像だけでもきれいなものを。じつはこのミノマイシン、効力はあったようで熱は下がりました。ところが副作用なのか、全身に蕁麻疹が。そんなに痒くなかったので助かりましたけど。生まれて51年、初めて薬疹ってやつにかかりました。


肉体があかん時はせめて心楽しくありたいですからね。第2次世界大戦で「砂漠のキツネ」ことエルヴィン・ロンメルを翻弄したイギリス軍特殊部隊のお話。マジシャンと漫画家や大工が工房をもって、偽の戦車やら兵隊やら。光と陰のトリックでスエズ運河をドイツ軍爆撃種から見えないように隠したり。英国人のアタマの柔らかさに脱帽。原則主義と精神論じゃ戦争には勝てないのよ。


大晦日まで富山に残って静養し、なんとか不調の身体をなだめつつ兵庫県川西市の実家へ。明けて元旦には清和源氏のふるさと、地元の氏神様である多田神社へ参詣した。おみくじは「末吉」で、どうやら今年も前途多難な気配が。


元旦の夜には、夕食前に入った風呂で鼻血を出してしまい、これが恐ろしいほどの出血でその夜は当然禁酒で。思い切り冴えない正月だけを送った実家から翌2日には富山へ。まったく老親に心配かけただけでした。親不孝ここに極まれり。でも雪の季節になると北陸本線がどうなるかわからんので、仕事始めの前々日には移動しておかないと。


雪の北陸路を辿って富山に戻り、史上まれに見るおとなしい年明けを迎えたのでした。ゴロゴロしながら角田光代ばっかり読んでたなあ。ようやく4日になって耳鼻咽喉科へ行き、鼻血の原因が単なる鼻腔内の外傷によるもんだとわかり、禁酒その他の制限が外れました。


といって体調が一気に復帰するわけもなくて。なんかすべての病状が直りきってない、そんな不快感が拭いきれない。しゃあないから、家にこもって、暮れに買った富山風の正月飾りを見ながら独酌したり。昆布と干し柿の組み合わせがいかにも越中だちゃ。



気持ちは昂揚してるけど身体がついてこんのよね。F1並みのエンジンが回転数を上げているのに、ギアボックスが壊れていて動力系から駆動系にパワーが伝わってない感じ。低調ゆえに慎重にだましだましの新年でございます。ここに記しきれていないアレとかコレとか。そんなことは書くわけにいかんのですよ。公序良俗のため。

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