氷雨。これは鰤おこしか。

断続的にほとんど一日中雨が降っている。時おり突風とともに叩きつけてくるような雨である。昨日も雨で、それを押してゴルフを強行した。でもまあ、今日みたいに強風吹き荒れるわけでなく、気温が10度を割り込みそうなほど冷えるわけでもなく、単に重装備がうっとうしいだけだった。
週末の片方をゴルフ何ぞで優雅に使ってしまうと、残された一日に一週間分の家事が集中する。独身暮らしにも慣れたものなので、別に苦痛ではないけれど、掃除・洗濯・買い物・クリーニングの出し入れ・ゴミの整理などで細々と追われるうえに、三度の食事を支度しなければならない。
富山市の中心部はどうしてもオフィス街ということで、飲食店の多くが日曜休日となっている。開いていても、一人で気楽に行ける雰囲気の店は殆どない。せめてラーメン屋か「王将」「まいどおおきに食堂」くらいでもあれば、スポーツ新聞片手に気楽な食事でもできるのだけれど。
仕方がないので心得のある人間は、日曜日には台所に三回立つことになる。もちろん、コンビニはそこらに偏在するから、コンビニの弁当で一食をまかなえるタフな人間は別である。人生有限の食事だから、ナットクできないものは極力摂取したくないのである。とりわけ50年近くも生きてくると、あと15年くらいしか命数がないと考えて、せめて食欲が多少なりとも存在するうちには、さらに成人病などで食事制限がされて好きなものも食べられなくなってしまうまでは。
などと自分に言い訳しながら、朝は根深汁(要するに白葱だけの味噌汁)に出し巻き。昼はいつも作るパスタ。スパゲティ・プッタネスカ。夜はとにかく冷え込んできたので鍋。風の盆で有名な八尾でとれる、白菜と「しろな」のミックスみたいな菜っ葉が、中々に繊細な味でしかも火のとおりが早くて便利なのでそいつとモヤシをメインに富山の地物椎茸をあしらって、黒部純水ポークのシャブシャブを試みることにした。
今日の氷雨は雷も伴うと予報されていて、そうなるとこれが冬の到来を告げる「鰤おこし」なのかもしれない。一雨ごとに雨が雪に近づき、日本海を回遊する鰤が富山湾内にやってくる。氷見あたりで10キロ以上の鰤が珍しくなくなると、いよいよ厳しい季節の到来である。
背身のおおぶりな切り身が並ぶようになったら、流しの下に放置してしまっている出刃包丁を取り出し磨いて、「鰤しゃぶ」でもこさえてみますか。豆乳仕立てにすると余分な脂が流れてとてもビューティフルな味になるそうですが。

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