しゅららぼん。しゅららぼぼぼ~ん。今週の五冊。

しゅららぼーん。しゅららぼぼぼぼ~ん。琵琶湖に水神の咆哮がひびきわたり、歴史がクローズドサイクルに回転する。ぼぼぼぼ~ん。赤こんにゃく色した詰襟の学生と、普通の詰襟を着たイケメンの学生が、有史以来の家系を引き継いで超能力対決をするお話。万城目学ならではの現実と超現実が入り乱れた世界が琵琶湖を舞台として大騒動を引き起こしますねん。


出張と言うのは面倒でもあり楽しくもあるサラリーマンならではの費用会社持ち旅行なんだけど、道中ひたすら仕事するのも少し御下品じゃないですか。たまに車中で見かけますけどね。私はひごろ不足気味の睡眠時間を補充したり、ぼーっと車窓を眺めて「今年の稲の作付けはどうかいのう}などと思案したり、あとは本読んで過ごします。そらまあ湖西線沿いの湖水風景を眺めながら、琵琶湖を舞台にした小説を読むなんて贅沢は滅多にできませんからねえ。

人生のドラマは何も結婚・出産などと言う大きな舞台に限ることはなくって、何気ない日常の中にポルポトのゲリラが埋めた地雷のように待ち受けていたりします。でも振り返ってみれば地雷を踏んでしまうような道のりを自分ではすでに辿っていたわけで。


月刊小説誌(小説新潮・小説現代とか)で、ええなあとおもいつつ短編を読んでいた作家のひとりに江國香織がいて、本屋の棚でタイトルに惹かれて買ってみたら、ごっつええやんの短編集。感銘する準備はできていた、みたいな。「あなたのことが嫌いになってたってことに気がついてよかったわ」みたいなセリフがいっぱいあって。

偶然にも富山市桜木町(富山で言う北新地とか銀座の類)でたまに行くスナック「まま家」で、江國香織と川上弘美がおもしろいわよと言われていたことを思い出して、ご推薦の2冊も早速購入。なにしろ毎週のごとく出張がたて続けだったもんですから。


この作品が映画化されてたって知らなくってさあ。だってほんとにジミな日常話が延々とつづくんだもん。あきらかにフツーに考えたらおかしい出来事が、何も起きない間宮兄弟がからんでいくことで、その異常性がのほほ~んとしたことに変化してしまうんだもん。


川上弘美も日常性に鋭利な刃物を忍ばせるのが上手くってさあ。東京の中央線沿線、高円寺斗か西荻窪あたりにありそうな古道具屋が舞台なんだけど。読み始めた時はなんやねじめ正一「高円寺純情商店街」のエピゴーネンかいなと感じていたけど。途中から発禁モノの四字熟語やら出まくるししかも何も気負わずに平気で書いてるし。何てことない日常にどんだけ~の狂気が詰まっているかをしらっと描写するなんて。おまけにメインのストーリーはあまりにプラトニックな純愛やし。


読みたいけど置いてあるのがこの本。虎娘にお奨めされて貸してもらっています。映画化されてもいるんで、映画を見てからにしようと。有川浩はいろいろ読んでいて大好きな作家なんで、映像を確認してから本にとりかかるつもり。問題は公開期間中に映画を観られるかどうか。なにしろ富山では上映されていないので、出張の合間に大阪で見ないといけないし。

どういうわけか本業がめずらしく忙しいんだけど、どういうわけかそんな時のほうが読書も進んだりする。ほんとどういうわけなんでしょうかねえ。

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