小さき結界。

越中の地は住宅事情が恵まれており、大阪時代に2DKに居住していた夫子も金殿玉楼3LDKなぞにお住まいなのである。震度7くらいの地震が到来したら書籍の下敷きになりかねない状況から、とりあえず書籍を一箇所に集約して生活スペースから切り離すことができたわけで。

その書庫に75センチ四方のテーブルを持ち込んで、PC関係をまとめている。越中通信録の発信基地なのである。私にとっては小さき結界で、この1メートル平米に満たない面積から、ネットを通じて世界中どこへでも繋がっていくことができる。伴天連の魔法もかくやと覚わるる。




この狭い結界に、msi製ネットブックU100とマウスにデジカメ、タバコに灰皿。エアコンのリモコンに参考書籍、温度差に弱くてしょっちゅうクシャミ鼻水に襲われるためティッシュ。新聞雑誌切りぬき用のハサミ、デジカメの充電器、老眼鏡ケースも鎮座ましましている。忘れたらあかん、ハイボールのグラス。それと最近ご愛用の池田模範堂謹製「ヒビケア軟膏」。掃除洗濯に自炊をこなす独身中年は手荒れと仲良しこよしなんで、指先にヒビ、第一関節にアカギレなど発生しているから、この商品が手放せないのであります。富山県が誇っていい県内生産品。

でっかくある白いキーボードは本日ヤマダ電気で購入した。おっさんの太く短い指先でこのちっこいネットブックのキーボードを叩くとミスタッチが多くてけっこうなストレスだったので。

営業廻りをしていると、ぽっかりと時間があくことがまま発生する。今日は高岡で後発部隊を待つ間に15分ほどの時間が発生した。目の前にはヤマダ電気。「機会は最大限に生かす。それが私の主義だ」というわけで、同僚に懇願して自由時間を頂戴し、キーボードとUSB増設ポートを購入した。あわせて3000円ほど。一昔前なら3万円だぜ。次の給料が出たら外付けHDDを買おう。

結界は充実し、おっさんの「お砂場」はひろがっていく。時間と空間を越えて。ネットの世界は精神と視野を有史以来初めての規模で自由にしてくれる。でもその代償に、おっさんは結界に繋がれてひきこもりへと沈降するのかもしれない。

でも、おっさんには風邪が完治さえすれば出かけていくべき酒場があるのです。ありがたや。

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