American Civil War 南北戦争って

断続的に到来する低気圧を相手にしているもんで、どうしてもひきこもりがちになってしまう。それはそれで悪いことでもない。普段見ないテレビもせっせと視聴するし、読書量も増える。でもじっとして喰ってばかりなんで体重も増えるのが、裏日本の宿阿だな。


ゲティスバーグの戦い


スカパーの「ヒストリーチャンネル」で南北戦争の特集を見た。これってペリーさんが浦賀に来たころ(1853年)にやっていた、アメリカの内戦くらいにしか認識してなかったね、いままでは。

そうそう、奴隷制度を固守しようとする悪い南部の農場主たちが、奴隷解放なるヒューマニズムに目覚めたエブラハム・リンカーンひきいる北部に造反して、戦争を仕掛けたんだったっけ。

まあピューリタンたちが作った理想高き国が、20世紀も近いっちゅうのに奴隷によるプランテーション経済を続けてるってのは体面悪いわなあ。

印象としてはちょっとした内戦くらいに思ってたんだけど、なんとこの戦役による戦死者は62万人にのぼるんだって。これは第二次世界大戦(約40万人)をしのいで、アメリカが今日までに体験した戦争史上最大の犠牲者数なのです。戦役は1861年から1865年まで。足かけ5年も国内戦争やってたんですね。




偉大なるエイブ・リンカーン。もともとは奴隷解放に熱心なヒューマニストであったわけではなさそうで。妻が奴隷を所有していたくらいだもの。辣腕の弁護士であったと言われる。どっかの国の先日までの官房長官もそうだったんだがなあ。

従軍体験は少なかったものの、戦略眼が素晴らしかったようで。戦争のために鉄道網を引いて、兵士と兵站の高速輸送を可能にしたんだな。それと、鉄道に並行して電信柱をおっ立てて、電信網を設置した。これによって、各地の戦況がリアルタイムでホワイトハウスの作戦室に報告される。


大陸横断、ユニオンパシフィック鉄道


また、イギリスへの綿花輸出を主要産業にしている南部の糧道を断つために、主要港の海上封鎖も徹底した。

ロジスティックスとコミュニケーションの革命に、海上封鎖。これって、太平洋戦争と一緒じゃん。物量作戦を可能にする、大輸送力。通信網と暗号解読。機雷による海上封鎖。アメリカの戦争ノウハウにおけるDNAがここで確立したんですね。

ところで目立つ顎髭は、選挙戦中に14歳の少女にすすめられて伸ばし始めたのだとか。この顔にひげがなければ、けっこう貧相やもんな。歴史も変わっていたかもしれん。米国はこの少女をもっと賞揚すべきでありましょう。




このおっさんは、ユリシーズ・S・グラント将軍やね。北軍の総指揮官や。優秀な将軍やけど、酒癖が猛烈に悪かったらしい。若い時に一度軍を追われているのも、多量の飲酒癖が原因だとか。武勇伝多数。

のちに大統領にまでのぼりつめたけど、政治は不得手で長続きはしなかった。後に来日もしている。晩年、事業に失敗して困窮するも、病中に書いた回想録がベストセラーになり、没後妻子をうるおしたそうな。いいキャラクターだよなあ。


戊辰戦争時の薩摩藩士、らしい。


南北戦争終結後、対外戦争じゃないから武器が沢山余ったのね。で、中古火器が流れ流れて日本へ売られていき、ミニェー銃とか言われて戊辰戦争で大活躍したの。その辺の事情は司馬遼太郎「花神」にくわしいはず。

まあちょっと、テレビで見てネットで調べただけでこんなにネタが豊富な南北戦争って。本を何冊か買って読んでみたい、つうか、しっかりすでにアマゾンに注文しているし。ああ新年もまたアマゾン貧乏か。

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