大阪LOVER 恋しくて憎らしい

しごとで大阪へゆく。横断歩道ではひとびとが、歩行者信号が青にかわるまえから歩き始めている。点滅している時点で足踏みしている人間もいる。ああ、帰ってきたんやなあとおもう。クルマさえ来なければ、信号無視はあたりまえ。がらんとした道路を前に、ぼーっと青信号を待っていたりしたら、白昼にばけものを見たかのように驚かれること必定。




定宿が満室だったので、天満界隈の安宿に泊まった。朝飯は散歩を兼ねて十八番へ行くことに決まっている。中華料理屋なのに、午前五時から十時までは朝食タイムなのだわ。具だくさんの味噌汁、丼入りの豚汁、貝汁(冬はかす汁)と、これまた大盛のご飯。選べるおかずは十数種あります。シャケや目刺し、卵に納豆。コロッケやウィンナもある。




私は豚汁に小ライスと納豆に。見たまえ、この充実を。完食するのはたいへんやで。粗挽きの赤唐辛子を真っ赤になるほど汁に振りかけて、はあはあいいながら朝食をしたためるのさ。かす汁にウィンナで、瓶ビールをやっているお爺さんもいる。ええなあ。

店内放送はいつもABCラジオ「おはようパーソナリティ道上洋三です」なんだけど、この番組ってたぶん三十年以上続いているはず。道上アナの寿命と心中する気か、朝日放送。


終戦直後の堂島界隈


大阪市内は堂島界隈へ出社。朝9時から会議を招集してくれるありがたい後輩にめぐまれ、颯颯と市内を歩くのです。天上を仰げばなにが尊いかって、親の恩はちょっと置いといて、なんとも青空が広がってるのですね。年明け以来、富山ではほとんど全く見かけない天象なり。

越中でも「晴れ間」くらいは三日に一回くらいのぞくんやけど。あとは、曇天と雪でんねん。毎朝、雪やら氷やらで、スムージーみたいになった路面にくろうしながら、こけんように歩いてます。乾いた道路で通勤できるなんて、それだけでなんぼほど恵まれていることか。




「ヘコアユ株式会社」のイケメンと打ち合わせしている甘木君を、強引に誘って昼飯へ。堂島アバンザの地下にある「ロシア料理・鶴のす」は、正午前に行かんと満員になる。朝の豚汁が消化されきってないけど、大阪に来たときしか喰えんものは、詰め込んで帰るしかあらへん。

ここのヤキメシには、ウスターソースをかけまわして、のどの奥に突っ込むように掻きこんでいく。米食民族のシアワセを実感するひととき。動けんほど満腹になり、午後の会議はイネムリをごまかしながら出席していたことはここだけのお話として。

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