阪神絶好調の筈だったが。

球春来たり。すばらしきかな開幕2連勝。安藤のていたらくを見る限り投手陣は危なそうで、シーズン通じてのAクラスはむずかしそうだけれど、ほんの一瞬でも単独首位というのはいいもんである。ちょうど大阪に来ているので本日午後は大阪ドームへ赴き、半年振りに虎軍戦士たちの姿を拝むことにしている。はて、この続きがいかなる機嫌で綴られることやら。


ガスタンクに囲まれて。京セラ大阪ドーム


3時間半にせまる、中身の無いわりに時間のかかる試合を観戦し、富山への帰途に就いた。恐るべきことにサンダーバードはずっと満席で、19時27分発までざっと一時間を書店巡りとビアホールで費やすしかなかったのである。鶏のから揚げはウマかったけれど。

まあそんなことはどうでもいい。
第三者には何とでも言える。だから言う。打率1割の4番打者はいらない。阪神球団は金本に対する要らぬ遠慮をそろそろ断ち切らなければならぬ。過去の功績は評価するとして、バイオリズムが乗ってくるまでスタメンを外してもよいのではないか。ゲームに対するモチベーションのために記録は大事にしなければならないが、記録のためにゲームをないがしろにするのは本末転倒である。

下柳も同様で、今日のピッチングはとてもローテーションピッチャーのそれではなかった。球にキレがなく、ボールを置きにいってはヒットを浴びていた。相手が横浜でなければ何点取られていたことやら。

チャンスになるとお決まりのように凡打とゲッツーをくりかえす5番打者、新井も昨年から進歩がないと見受けられる。気持ちにゆとりが感じられない。藤江クラスの投手にナメられてどうする。遊んでやるくらいの気概がなければ人気チームの主軸はまかせられない。筒一杯で仕事をするのは、二軍半の選手がやることではないのか。

こんな姿は見たくないぞ、ベテラン下柳。


トラのはずが突然に猫になるのはこの球団のつねではあるけれど、1985年以来の重量級打線を得て、存分に使いこなせないのはマネジメントに難があるとしか思えない。首脳陣はよろしく蛮勇をふるうべきである。今の執行部は宋襄の仁と言われてもしかたあるまい。名跡に固執することなく勝利第一で場面を仕切る非情さがあっての指導部なのだから。


桜井の本塁打に熱狂。ありがたき猛虎党。


今日の試合で、ボールの見極めが出来ていた打者はマートン・桜井・ブラゼルの三人だけだった。なかでもボール球の見逃しかたでは桜井が一番まともだったのに、最後の反撃を前に交代させてしまった。稼ぎ頭の若手営業をいきなり配置転換するようなもので、ビジネスゲームとしてもありえない判断に私は頭を抱えてしまった。打順の廻りから鑑みて、勝敗を決する場面は9回ウラにくる按配だから、相手へのプレッシャーを含んでも桜井の交代は全くの愚策としかいいようがない。

常静子剣談には「勝ちに不思議の勝利あり。負けに不思議の敗北なし」と記されている。(これを野村克也の言とするハッピーな人たちもいるけれど)開幕戦と第2戦はまさに不思議の勝利であったにもかかわらず、在阪スポーツマスコミの無責任な持ち上げに酔ってしまって不可思議なる勝利(城島の連夜にわたる超人的活躍)を成功パターンと読み違えた阪神首脳陣はいまどきめずらしいほとのお人よしとして、抜け目ない中日・広島の幹部に「組みしやすし」の印象を与えたことだろう。

人的資源の有効活用がいつまでたっても習熟できない、相変わらずまことに阿呆な球団である。でも見限ることは出来ないのである。シーズンが終わるまで、こうやって梗概しながら半年の月日を重ねていくのである。本当にアホなのは、球団なのかファンなのか。

勝利の美酒を分かち合って、記念日のお祝いに花を添えてやりたかったのだがつまらん試合を見物するのもファンの我慢のしどころなのかもしれない。阪神ファンはアホな上にマゾでなければ務まらないとする定説もあるし。まあ桜井とブラゼルのアーチもあったことだしね。

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